『自分にとって何が大切で、自分は何が好きなのか』という自分の価値観と、『自分で決断できる力』を育んであげるには、好きなことを自由に探させてあげることが重要です。
周りの大人がすべて決めて、子どもがそれに従うだけだと、自分で考えずに人の指示に従うようになってしまい、自分で決断して動けない子になってしまう恐れがあります。
俗にいう指示待ち人間ですね。
スポーツ鬼ごっこでも、一瞬の判断や決断が重要になる場面が、コート上のいたるところで同時多発的に訪れます。お互いのレベルが高ければなおさらです。
大人の指示なんて聞いていられません(笑)。
スポーツ鬼ごっこの全国大会でも、監督(大人)の指示が多かったチームは決勝リーグに上がれませんでした。OBの中学生が小学生チームの監督を担っているチームがいくつかあったほどです。
低学年チームでさえ、チーム内で戦術を決めてリーダーの掛け声や合図で実行していました。波状攻撃とカウンターの応酬があったのには鳥肌が立ち、ちょっとそれはどうかと思い若干引きましたが・・・。
スポーツ鬼ごっこをしてみると、『センターラインの壁』が生じることがあります。
相手の陣地に足を踏み入れることに躊躇してしまうのです。もちろん、躊躇してしまうのにはいろんな要素がありますが、失敗を恐れて踏み出せないことも多いようです。
スポーツ鬼ごっこでは、相手陣地に侵入している時に相手チームから両手でタッチされると、コート外に追い出されてしまいます。しかし、自陣のスタートエリアに戻ればコート内へ復活できます。失敗しても大丈夫なのです。ただ、戻るまでの間、味方はピンチになるかもしれませんが。
スポーツ鬼ごっこの良いところは、セット間に必ず作戦タイムがあることです。
先ほどのプレイの反省と改善を休憩を含めて2分で行います。スポーツ鬼ごっこの中に大人の世界では有名なP-D-C-Aサイクルが含まれているのです。
もちろん、子ども達はもめます(笑)
大抵、誰が出るか、だれが守りにつくのかでもめます。
あとは、男女での意見の相違とか。
でも、いいんです。
重要なのは『何が大切で、何が好きなのか』です。
その結果、ボロ負けしようが、好きなようにやれたのなら問題ないです。
自分たちが好きなように決断して、その結果をしっかりと受け取ってくれたら。
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