子どもが育っていく過程で、触れる遊びの強度やルールが適したものであれば、子ども達にとって遊びは無理のない運動になります。
子ども達は集まって、その日、その場所でできる遊びの種類やルールを自分たちで決めますよね。
当然、暑い・寒いなども考慮するでしょう。
そして、疲れたら適当に休み、飽きれば別の遊びに変えます。
子ども達の持っている体力や、その場の雰囲気や気分だったりと、強制されているわけではないので無理がなく自然です。

芝生で自由に駆け回る、鬼ごっこ
その遊びの王様、鬼ごっこは、古くから手軽な遊びとして親しまれてきました。
鬼ごっこを、今まで一度もしたことがない方は、ほとんどいないかと思います。
鬼ごっこの基本形である、『追いかける/逃げる』は、基礎体力を育む重要な要素であることは確かで、しかも鬼ごっこは種類の多さが、様々な要素を多角的に含むことを可能にしています。
幼児から小学生中学年まで人気のかくれんぼ。

欧米ではメジャーで人気の鬼ごっこ、隠れ鬼(かくれんぼ)
限られた時間の中で、身を隠し、息をひそめ、気配を消す…。
さながら忍者のように隠れれる子もいたりして、私たち大人が鬼になったときは、見つけることができず、どこかで何かなっていないかヒヤヒヤすることもしばしばあります。
幼児から小学生中学年までは、鬼ごっこような様々な遊びを通じて運動をしていくのが自然で有意義だと感じます。
なぜならば、遊びであれば楽しくないとやらないし、楽しければ夢中になるので、体力を育むのには最適だと考えるからです。
小学生高学年になってくると、知的要素やチームワークを多く含む『警察と泥棒』などの宝取鬼ごっこ系が、優位になってきます。

状況把握など戦略要素が強くなる、チーム戦の鬼ごっこ 警察と泥棒(ケイドロ) ※イメージ
子どもたちの成長と共に、鬼ごっこはたまに行う気晴らしになっていき、興味関心はいわゆる競技スポーツに向いていくことと思います。
この『遊びからスポーツに』という流れを、運動から疎遠になっている楠っ子たちに取り戻したいのです。
この記事へのコメントはありません。